【資料紹介】「古史伝」と苗木藩の有志



「古史伝」と苗木藩の有志             

 「古史伝」は、平田篤胤(あつたね)が自著「古史成文」の本文 に一段ずつ注釈を加えたものです。
文政8(1825)年まで に28巻を執筆しましたが、幕末に養嗣子の平田大角鐡胤(かねたね) と孫延
胤(のぶたね)がその編集、出版を始めました。経費につい ては平田大角が門人・関係者に出資を依頼
し、伊那・中津川の門人達が大きく貢献したことが知られてい ます。元治元(1864)年出版の第三帙
(ちつ)(九~十二巻) は「もはらこの中津川にて成功」とあります。

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 苗木藩ではどうだったかを見てみますと、第五帙 (十七~二十巻 慶応2年)に関係者名が見え
ます。大角は付知の曽我長四郎常昌にその都度、書簡で編集や集金状況を連絡しています。
 (書簡は個人所蔵)
 付知の曽我・田口以外が苗木領内の庄屋・御用達(ごようたし)などの有力者です。平田門人とし
て知られる青山景通(かげみち)や水野新兵衛らの名はありません。士族は財力では数に入らない
のか、士族では二十七巻にただ一人、佐藤正幹 (青山景通の次男 佐藤家養子)の名が見えます。  
 なお苗木遠山史料館の「古史伝」には、「混々斎」(遠山友禄)(ともよし) と「高森書庫」の蔵書
印が捺(お)されています。
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 古史伝二十七巻  協力者に佐藤正幹の名



掲載(最終更新 : 2020年5月17日)

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