【資料紹介】雲林寺過去帳



◆展示品紹介

 苗木藩主遠山家の菩提寺雲林寺の過去帳全7冊が現存します。(当館所蔵) 江戸時代の初めから明治3年までの遠山家と家臣の記録がここにあります。

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左から雲林寺過去帳、過去帳の内容、古い墓碑

 幸いなことに、高森墓地(当館の南)には遠山家と家臣の墓地があり、過去帳と墓碑銘を照らし合わせると、家臣が確認できます。
今回調査すると、高森墓地には1086基の墓があり、明治以降の墓はわずか193基。 大半は江戸時代の墓石で892基(82.2%)、夫婦墓が79基あるので、墓碑名は971人に及びます。 このうち現在721基は過去帳で確認できました。子供(「童子・童女」)は確認対象にしなかったので、 子供と他宗派で他の過去帳に記載されるものと、雲林寺過去帳にあるのに未だ確認できないものが残りの数です。

 江戸初期は「禅定門・禅定尼」が多く、少数の有力者が「居士・大姉」。のち一般に「居士・大姉」「信士・信女」が増えてきます。 今は寺院に功徳のあった人に院号がつけられますが、高森墓地ではたった4基、時代も家柄も別々でした。 藩主は「寺殿」、藩主夫人は「院殿」とされ、院号より上位でした。初代の友政は「雲林寺殿心月宗伝居士」といいます。 古い墓は元禄(~1703年)以前だけでも220基以上が数えられるので、貴重な史跡と言っていいでしょう。(千早)

2011年10月号



掲載(最終更新 : 2017年6月 2日)

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