【資料紹介】苗木藩の紙幣についてⅠ



◆収蔵品紹介

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苗木の藩札

 苗木藩の藩札は、享和2年(1802)にはじめて発行したといわれています。発行した理由は、 江戸幕府が発行していた貨幣の不足を補うためもありましたが、苗木藩の場合は高額の紙札が多く、 一般に通用させる意味よりも、藩の財政をまかなう資金として発行されたものでありました。
文政11年(1828)には壱万四千五百両の藩札が発行され、早くもこの時点にて、藩札が藩の財政に 重要な位置を占めていたことが判ります。

 発行元で区分けすると、藩の許可を得て領内の資産家、豪商が発行したもの、苗木藩の会計局が発行したものとに分けられます。 前者については、資産家・豪商(御用達)が藩に願いでて、藩札を発行した形を取っていますが、実際には御用達に米等を担保に して、藩札の発行と正金(幕府発行の貨幣)との交換業務を請けさせたものでした。
発行された苗木藩札の種類は弐両、一両、三分、弐分、一分、弐朱の6種類の金札と銭札弐十四文であり、苗木藩の会計局が 発行した藩札については、一朱と銭百文が確認されています。
「恵那山」2004年10月号



掲載(最終更新 : 2017年6月 2日)

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